【公認会計士】試験合格後の就職先は監査法人がおすすめです。

公認会計士の就職(監査法人がおすすめ)-アイキャッチ(11-1)公認会計士

どうも、公認会計士試験合格後の最初の就職先に監査法人を選択したgordito(ゴルディート)です。

公認会計士試験に合格したら、就職先はどうしよう。

このような悩みを解決できる記事になっています。

なぜなら、実務補習所を修了するまでは監査法人に勤務していた方が良いと実感している私が、その理由を紹介するからです。

記事を読み終えると、なぜ監査法人が公認会計士試験合格後の最初の就職先として適しているか理解できるようになります。

監査法人をおすすめする理由 1:監査業界は公認会計士ならではのフィールド

監査法人おすすめ1:監査業界=独占業務(11-2)

『監査』は様々な種類がありますが、公認会計士が主に行う監査は『法定監査』と呼ばれているものになります。

法定とは、法令によって決められているということです。

公認会計士監査の主な法令は『会社法』と『金融商品取引法』になります。

会社法(436条)や金融商品取引法(193条の2)により、規模の大きな会社や証券取引所に上場している会社などは公認会計士による監査を受けなければなりません。

その他にも様々な法令により、多くの企業や団体が公認会計士による監査が義務付けられています。

公認会計士監査は、言うならば公認会計士の独占業務です。

厳密には、現場の作業は公認会計士でなくてもできます。

せっかく公認会計士試験に合格したのだから、一度は監査のフィールドで監査業務を経験してみてはいかがでしょうか。

受験時代に試験科目である『監査論』を楽しく感じたか、つまらなく感じたかは人それぞれですが、勉強した『監査論』を実際の現場で生かせるのが監査法人です。

実務を経験すると、より深い知識と理解が得られると思いますよ。

監査法人をおすすめする理由 2:『監査実務』は修了考査の試験科目

監査法人おすすめ2:修了考査に監査実務(11-3)

この事実は頭に入れておくべきです。

3年後の修了考査で『監査実務』が試験科目になっているのです。

公認会計士試験の論文式試験の『監査論』のような内容です。

監査を仕事としてやるのか、全く別の仕事をやるのかで、『監査実務』の点数に差がつきやすいであろうことは、公認会計士試験合格者の方々であれば容易に想像がつくのではないでしょうか。

もちろん監査法人で監査業務に携わると、この試験科目で点が取りやすくなるでしょう。

『修了考査』は合格率が6-7割前後と『公認会計士試験』と比較して合格しやすいとはいえ、3-4割は落ちているのです。

そして、不気味なのは昨年、平成30年度(2018年)の修了考査の合格率は急落し、6割を下回っています。

今後の動向を注視する必要がありますが、甘く見ていると落ちてしまう可能性があります。

令和元年度(2019年)、令和2年度(2020年)の合格率は5割を下回りました!

もし最初から監査法人以外に就職すると、監査に全く触れない可能性があります。

そうすると、せっかく勉強した『監査論』は知識として定着せず、どこかへ行ってしまうでしょう。

その場合、修了考査の『監査実務』は苦戦するかもしれません。

修了考査の試験内容や合格率等に興味のある方は次の記事をご覧になってください。

【公認会計士の修了考査】試験内容、合格率等の概要を紹介します。
『公認会計士試験』の合格では公認会計士になることはできず、『修了考査』に合格して初めて公認会計士資格を有することになります。公認会計士資格の最後の砦である修了考査の試験内容や合格率等の概要を紹介します。

監査法人をおすすめする理由 3 :『実務補習所』関連の全面的サポート

監査法人おすすめ3:実務補習所サポート(11-4)

『実務補習所』に対する理解があり、全面的なサポートを期待できるのが監査法人です。

実務補習所

約3年間かけて次の3つを満たし、その上で受験する『修了考査』の合格をもって修了。

  • 講義及び実地演習(270単位): 講義、ゼミナール、宿泊研修等
  • 考査(10回): 週末に実施される小テスト
  • 課題研究(6回): 簡単なレポート

実務補習所の費用(約27万円)と修了考査対策講座(大原やTAC)の費用(約20万円)を監査法人が負担してくれるだけでなく、修了考査前の約2週間は試験休暇(有給休暇)がもらえたりします。

『監査法人』の規模等によって、手厚さは異なります。

最大限のサポートを享受したいのであれば、次の大手監査法人のいずれかへの就職が望ましいです。

  • 有限責任監査法人トーマツ
  • EY新日本有限責任監査法人
  • 有限責任あずさ監査法人
  • PwCあらた有限責任監査法人

実務補習所への理解を示してくれるのは、基本的に監査法人だけでしょう。

実際、監査法人ではなく一般企業に就職した実務補習所の同期は、これらの恩恵を全て受けることができていませんでした。

公認会計士のデメリット』で紹介していますが、これらの費用は多額になるので、できれば最初は監査法人に就職した方が良いと思います。

実務補習所のサポート以外にも監査法人には魅力があります。他の『監査法人の魅力』を知りたい方は次の記事がおすすめです。

【監査法人の魅力8つ】監査法人勤務のメリットは大きいです。
『監査法人』は勤務先として魅力的なのでしょうか。この記事では、私が感じた監査法人の『魅力』を8つ紹介します。公認会計士試験の受験生や監査法人に転職を考えている方におすすめの記事です。記事を読むと監査法人の魅力が理解できます。

まとめ

公認会計士の就職(監査法人がおすすめ)-まとめ(11-5)

簡単にまとめます。

公認会計士試験合格後の最初の就職先として『監査法人』をおすすめする3つの理由は次の通りです。

最初は監査法人に就職!
  • 監査業界は公認会計士ならではのフィールド
  • 『監査実務』は修了考査の試験科目
  • 『実務補習所』関連の全面的サポート

いかがでしょうか。

なぜ監査法人が最初の就職先として適しているか理解できたのではないでしょうか。

公認会計士試験合格者は、まだ『公認会計士』ではありません。

そのため、まずは公認会計士になることが最優先だと思います。

その点を考えると、公認会計士試験合格後の最初の就職先としては『監査法人』が適当だと言えるでしょう。

晴れて『公認会計士』になってから、監査法人の外の世界へ羽ばたけばいいじゃないですか。

それでは、どの監査法人への就職が望ましいのでしょうか。監査法人選びのポイントに興味のある方は次の記事をご覧ください。

【監査法人はどこがいい?】検討すべきポイントを紹介します。
会計士であれば、会計士試験合格後または転職する際に、監査法人への就職を考えることがあるでしょう。では、どこの監査法人が就職先として良いのでしょうか。この記事では、監査法人を選ぶ際のポイントについて紹介しています。

大手監査法人だけに興味のある方は概要を知るために次の記事をご覧になってください。

【大手監査法人】4法人の概要をサラッと紹介します。
大手監査法人とは具体的にどの法人を指すのでしょうか。当記事では、大手監査法人の4法人を明確にした上で、各監査法人の規模(業務収入や人員数等)や口コミサイトによる会社評価等について紹介します。大手監査法人の理解を深めたい方におすすめの記事です。

まだ監査法人への就職が魅力的だとは思えない方もいることでしょう。

監査法人の他の『魅力』を知りたい方には次の記事がおすすめです。

【監査法人の魅力8つ】監査法人勤務のメリットは大きいです。
『監査法人』は勤務先として魅力的なのでしょうか。この記事では、私が感じた監査法人の『魅力』を8つ紹介します。公認会計士試験の受験生や監査法人に転職を考えている方におすすめの記事です。記事を読むと監査法人の魅力が理解できます。