【公認会計士への道】専門学校(予備校)、中央大学経理研など

アイキャッチ(23-1)公認会計士

どうも、専門学校に通って公認会計士試験を突破したgordito(ゴルディート)です。

  • 公認会計士試験は、やっぱり専門学校(予備校)に通うべき?
  • 専門学校(予備校)以外の方法はないの?

このような疑問や悩みを解決できる記事になっています。

なぜなら、専門学校に通って公認会計士試験を突破し、また数百人の公認会計士試験合格者と接してきた私が、公認会計士への道のりをいくつか紹介するからです。

記事を読み終えると、公認会計士試験合格への複数のアプローチを知ることができます。

公認会計士への道:専門学校(予備校)

専門学校(予備校)(23-1)

公認会計士試験合格への王道ルートは、専門学校(予備校)に通うことです。

実際、公認会計士試験合格者の80%以上は専門学校(予備校)に通っています。

2020年は、大手3校の合格者だけで約87%を占めています。

ここ3年間の各専門学校(予備校)の合格者数は次の通りとなっています。カッコ内は、全合格者に対する割合です。

2017年2018年2019年2020年
大原482人
(39.2%)
486人
(37.2%)
470人
(35.2%)
399人
(29.9%)
TAC352人
(28.6%)
357人
(27.4%)
360人
(26.9%)
401人
(30.0%)
CPA121人
(9.8%)
223人
(17.1%)
357人
(26.7%)
359人
(26.7%)
その他276人
(22.4%)
239人
(18.3%)
150人
(11.2%)
176人
(13.2%)
合格者合計1,231人1,305人1,337人1,335人

ご覧の通り、大手3校で全合格者の78-89%程度を占めています。

私の受験時代は『大原』と『TAC』のツートップでしたが、『CPA』が急激に勢力を拡大しているようです。

『CPA』の近年の伸び率は圧倒的に1位ですね。

この勢いが続けば、2020年か2021年には『CPA』が合格者数でトップに躍り出ることでしょう。

2020年のCPAの合格者数は伸び悩みましたね。

日吉校(慶應義塾大学の近く)、早稲田校(早稲田大学の近く)があり、有名私立大学の学生を受講生として取り込めていることが大きいのではないかと思います。

他に『LEC』と『クレアール』という専門学校(予備校)もありますが、Webサイトを確認しても合格者数をすぐに見つけることができなかったので、表に含めていません。

あくまで私の周りの話しですが、監査法人においてLEC出身者には会ったことはなく、クレアール出身者は同期に1人いただけです。

『LEC』も『クレアール』も大手3校と比較すると合格者は少数でしょう。

カリキュラムの問題というよりは、受講生が圧倒的に少ないのだと思います。

各専門学校の合格者数や合格率等を知りたい方はWebサイトをご覧になってください。

各専門学校・予備校のWebサイト

公認会計士への道:中央大学経理研究所

中央大学経理研究所(23-3)

監査法人であちこちにいるのが『中央大学出身者』です。

中央大学といえば『弁護士』というイメージが強いと思いますが、『公認会計士』も多く輩出しています。

大学別の合格者数は例年上位にランクインしています。

大学別の合格者数(大学ランキング)に興味がある方は次の記事をご覧になってください。

公認会計士の大学ランキング(大学別合格者数)と大学・学部選び
公認会計士の大学ランキング(大学別合格者数)と、公認会計士を目指す上での大学・学部選びについて紹介しています。公認会計士を目指そうと考えている高校生はぜひご覧になってください。公認会計士について知識として知っておきたい方々にもおすすめです。

経理研究所(以下、経理研)なるものが大学にあり、学生に対する手厚いサポートをしてくれます。

経理研受講生の合格者数は次の通りとなっています(経理研のWebサイト参照)。カッコ内は、全合格者に対する割合です。

経理研受講生
2017年60人
(4.9%)
2018年71人
(5.4%)
2019年56人
(4.2%)
2020年64人
(4.7%)

全合格者の4-5%程度が経理研受講生ということになります。

経理研のメリットは、受講料が専門学校(予備校)の半分程度に抑えられているとのことです。

それでいて、講義の時間数は専門学校(予備校)の1.5倍から2倍になるようです。

また、中央大学に入学すれば、学部・学科を問わず講義を受講できるのも魅力的ですね

既に大学に進学している方は時すでに時遅しですが、現在、高校生の方々で公認会計士を目指したい方は中央大学に進学するのも選択肢の1つになるのではないかと思います。

地元の仲の良い友人が中央大学に進学したので中央大学に遊びに行ったことがありますが、都心から離れ誘惑が少ないので、勉強する環境としては良いと思います(学部によってキャンパスは変わりますが)。

留意点

中央大学の学生だとしても経理研の講座ではなく、専門学校(予備校)に通う人もそれなりにいるようです。

公認会計士への道:会計専門職大学院

会計大学院(23-4)

監査法人で会計専門職大学院(以下、会計大学院)出身者に数人会っているので、一応、紹介しておきます(人気は落ちてきているようです)。

会計専門職大学院は『会計大学院』とか『アカウンティングスクール』とか『アカスク』と呼ばれたりします。

会計大学院に通う最大のメリットは、一定の単位を取ると『短答式試験』の科目(財務会計論、管理会計論及び監査論)免除が得られることです。

つまり『短答式試験』は『企業法』のみの受験となるのです。

これだと『短答式試験』の合格可能性は一気に高まります。

公認会計士試験の試験科目等について知りたい方は、次の記事をご覧になってください。

公認会計士試験の内容(科目や勉強時間)について
公認会計士試験に関する記事になっています。具体的には、試験の概要、試験科目、受験資格、難易度、勉強時間、勉強方法などについて簡単に紹介しています。公認会計士試験に興味がある方は、ぜひ覗いてみてください。

また、『学位』を得られることもメリットの1つでしょう。

公認会計士試験に合格することのみが目的ではなく、アカデミックに会計を学びたい人にも適していると思います。

一方、公認会計士試験の合格のみをゴールとした場合には、少し回り道になってしまうでしょう。

というのも、会計大学院の講義内容は公認会計士試験に合格するために特化しているわけではないからです。

会計大学院に通っていた人の話しだと、結局、試験対策として専門学校(予備校)に通う人が多いとのことでした。

つまり、会計大学院に進学する場合、最終的には専門学校(予備校)に通うのだと考えておいた方が無難でしょう。

会計大学院についてもう少し知りたい方は次の記事がおすすめです。

【会計専門職大学院の一覧(12校)】進学するメリットはあります。
公認会計士や税理士を目指す方であれば、会計専門職大学院(アカウンティングスクール)という単語を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。当記事では会計専門職大学院に進学するメリット・デメリット、会計専門職大学院12校について紹介しています。

まとめ

まとめ(23-5)

まとめます。

まとめ
  • 公認会計士になる王道ルートは専門学校(予備校)
  • 大学入学前であれば中央大学進学も選択肢の1つ
  • 短答式試験の科目免除や学位を得たいのであれば会計大学院も一考の余地あり

公認会計士試験に合格するには、どのようなアプローチがあるのか理解できたのではないでしょうか。

なお『独学』で公認会計士になりたい人もいると思いますが、個人的にはおすすめしません。

おすすめしない理由について知りたい方は次の記事をご覧ください。

【公認会計士試験】独学での合格は無理?
三大国家資格の1つである公認会計士試験に『独学』で合格することは可能なのでしょうか。独学で合格することは『極めて困難』と言わざるを得ないですが、その理由について紹介します。『独学』での受験を考えている方は、ぜひご覧になってください。

公認会計士試験合格の王道である専門学校(予備校)に興味のある方は次の記事をご覧ください。

【公認会計士の予備校6校比較】CPA、TAC、大原がオススメ!
公認会計士試験の合格者の90%程度が利用する予備校について紹介しています。公認会計士の予備校として有名な6校を紹介し、合格者数、受講料金、サポート体制等で予備校比較をしています。基本は大原、TAC、CPAの御三家の利用がおすすめです。

そもそも、公認会計士って目指す価値があるのでしょうか。

公認会計士のメリットに興味がある方は、次の記事がおすすめです。

【公認会計士のメリット7つ】目指す価値のある資格です。
公認会計士として実際に感じた『メリット』を7つ紹介しています。公認会計士は目指す価値がある『士業』だと思いますが、記事をご覧になると、その理由を知ることができます。公認会計士の魅力を知りたい方は是非ご覧になってください。