【基本情報技術者試験(FE)の合格率】通常は20-30%程度

基本情報技術者試験(FE)の合格率等 - アイキャッチ(92-1)情報処理技術者

どうも、基本情報技術者試験(FE)の受験経験があるgordito(ゴルディート)です。

  • 基本情報技術者試験の合格率はどのくらい?
  • 合格者の平均年齢も知りたい。

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、基本情報技術者試験(FE)の近年の合格率等を紹介するからです。

記事を読み終えると、基本情報技術者試験の合格率や合格者の平均年齢等を理解することができます。

基本情報技術者試験(FE)の合格率等

基本情報技術者試験(FE)の合格率等(92-2)

基本情報技術者試験の合格率と合格者の平均年齢の推移について紹介します。

2015年度から2020年度までのデータを対象とします。

合格率等の推移

基本情報技術者試験(FE)の合格率の推移(92-3)

2020年度 春期は新型コロナの影響で中止となっています。

直近(約10回分)の試験のうち、最も合格率が高かったのは2020年度秋期の48.1%です。

一方、最も合格率が低かったのは2017年度春期の21.8%になります。

直近の48.1%という高い合格率を除けば、概ね20-30%程度の合格率で推移しています。

4-5人に1人が合格する試験というイメージですね。

2020年度 秋期の合格率(48.1%)が異常に高い理由

2020年度秋期の合格率はなぜここまで高いのでしょうか。

気になるので少し調査・分析してみました。

まず、2020年秋期の合格率48.1%を調査してみたところ、次のように分解できました。


応募者(名)
A
受験者(名)
B
合格者(名)
B/A
合格率(%)
2021年1月8,9888,5194,93457.9%
2021年2月16,00514,5687,35650.5%
2021年3月35,41829,90613,20944.2%
合計60,41152,99325,49948.1%

2021年1月〜3月の実績を合計して、2020年度秋期の合格率としているようです。

1月も2月も3月も試験があったのかと疑問に思う方もいると思います。

実は基本情報技術者試験(FE)は2020年度秋期からCBT方式の試験になりました。

Computer Based Testingは、コンピュータを用いて試験をする方式です。簿記検定もCBT方式で受験できるようになりましたね。

そのため、ある程度、自分の都合を考慮して受験ができるようになっているのです。

従来型の試験は、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために実施されています(特別措置試験)。

2021年1月から3月の合格率を確認すると、57.9%(1月)、50.5%(2月)、44.2%(3月)といずれも従来の合格率(20-30%)よりだいぶ高くなっていますね。

このように合格率が高いのは、次のような要因からかもしれません。

  • 問題が簡単になった
  • 受験者の質が高かった

問題が簡単になった

合格ライン(60点)は変えていないので、問題が簡単になったのかもしれません。

実は、2019年度秋期から2020年度秋期では、試験の内容が大きく変わっています。

2020年春期から変更予定だったが、新型コロナにより試験が中止となったため、実質的に変更となったのは2020年秋期からです。

特に、問1:情報セキュリティ、問6:データ構造及びアルゴリズム、問7-11:ソフトウェア開発(1問選択)の重要性が従来試験より増しています。

配点が次の通り変更されている。

  • 情報セキュリティ(12点→20点)
  • データ構造及びアルゴリズム(20点→25点)
  • ソフトウェア開発(20点→25点)

試験内容の詳しい変更を知りたい方は次の記事をご覧ください。

基本情報技術者試験(FE)のおすすめ参考書(テキスト)と勉強方法
IT弱者の私が基本情報技術者試験(FE)に一発合格しました。この記事では、おすすめ参考書(テキスト)、勉強方法、選択問題の選択の仕方等について紹介しています。受験者には参考になる内容なので、ぜひご覧になってください。

実際に受験していないので確たることは言えないのですが、これら配点が高まった問題の難易度が下がったのではないかと推測します。

受験者の質が高かった

2020年度春期に受験しようと勉強していた受験生が試験中止により多くの勉強期間を確保できたので、受験者の質が高かったと推測もできます。

しかし、そうであるならば、上位試験である応用情報技術者試験(AP)も同様に合格率が高くならないとおかしくなります。

ですが、そうはなっていません。

基本情報(FE)の合格率応用情報(AP)の合格率
2020年度 秋期28.5%23.0%
2021年度 秋期48.1%23.5%

応用情報技術者試験(AP)の合格率は23.0%→23.5%とほとんど変わっていません。

1つ気になる点は、受験率が非常に高かったことです。

受験率は受験者数÷応募者数で計算しています。

基本情報技術者試験の受験率の推移は次の通りです。

応募者(名)受験者(名)受験率
2015年度 春期65,57046,87471.5%
2015年度 秋期73,22154,33774.2%
2016年度 春期61,28144,18472.1%
2016年度 秋期75,09555,81574.3%
2017年度 春期67,78448,87572.1%
2017年度 秋期76,71756,37773.5%
2018年度 春期73,58151,37769.8%
2018年度 秋期82,34760,00472.9%
2019年度 春期77,47054,68670.6%
2019年度 秋期91,39966,87073.2%
2020年度 春期中止中止中止
2020年度 秋期60,41152,99387.7%

従来、70%前後で推移していたのに、2020年秋期では87.7%となっています。

CBT方式の試験に移行したことに伴って、受験率が高まることは想像できますが、それが合格率の上昇にダイレクトに繋がるかは疑問です。

多少の上昇ならまだしも、合格率が大きく上昇し過ぎているんですよねぇ。

うーん、原因不明です。ごめんなさい。

でも、さすがに合格率が高くなりすぎているので、試験の実施団体であるIPA(情報処理推進機構)も対策を講じることでしょう。

合格者の平均年齢等の推移

基本情報技術者試験(FE)の合格者の平均年齢の推移(92-4)

2020年度 春期は新型コロナの影響で中止となっています。

直近(約10回分)の試験のうち、合格者の平均年齢が最も高かったのは2015年度 秋期の25.5歳です。

一方、最も低かったのは2020年度 秋期の24.4歳です。

バラツキが少なく、ほぼ25歳前後に収まっています。

大学生の低学年で合格していれば、そこそこ自慢できるかもしれませんね。

IT関連企業が若手社員に基本情報技術者試験を受験させるようなので、20代半ばぐらいに落ち着いているのかもしれません。

まとめ

情報処理技術者試験(FE)の合格率等 - まとめ(92-5)

最後にまとめます。

まとめ
  • 基本情報技術者試験(FE)の近年の合格率は20-30%前後
  • 2020年秋期の合格率は48.8%と大きく上昇しているが、原因は不明(徐々に合格率は低下するものと予想)
  • 合格者の平均年齢は25歳前後

いかがでしょうか。

基本情報技術者試験の合格率や合格者の平均年齢等を理解することができたのではないでしょうか。

基本情報技術者試験を受験予定の方には参考書や勉強方法等を紹介した次の記事もご覧になってください。

基本情報技術者試験(FE)のおすすめ参考書(テキスト)と勉強方法
IT弱者の私が基本情報技術者試験(FE)に一発合格しました。この記事では、おすすめ参考書(テキスト)、勉強方法、選択問題の選択の仕方等について紹介しています。受験者には参考になる内容なので、ぜひご覧になってください。

ですが、個人的には、基本情報技術者試験(FE)を飛ばして応用情報技術者試験(AP)から受験しても良いのではないかと考えています。

その理由について知りたい方は次の記事をご覧ください。

【応用情報から受験】基本情報を飛ばすのはありです。
基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験するのは無謀なのでしょうか。両試験の受験経験がある私が、基本情報(FE)を飛ばすことの合理性等を紹介します。飛ばすか悩んでいる方、基本情報(FE)になかなか合格できない方におすすめの記事です。