【応用情報から受験】基本情報を飛ばすのはありです。

応用情報から受験(基本情報飛ばし) - アイキャッチ(78-1)情報処理技術者

基本情報(FE)も応用情報(AP)も受験経験のあるgordito(ゴルディート)です。

・基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験するのは無謀かな?

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、両試験を受験した私が、基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験することの合理性等を紹介するからです。

記事を読み終えると、基本情報(FE)を飛ばすべきか否か判断できるようになります。

基本情報(FE)と応用情報(AP)を受験して感じたこと

基本と応用の受験して感じたこと(78-2)

情報処理技術者試験では、ITパスポート(IP)や基本情報(FE)から受験し、基本情報(FE)に合格したら応用情報(AP)を受験するのが一般的でしょう。

応用情報(AP)や高度試験(ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ等)の受験を視野に入れている方は、ITパスポート(IP)を飛ばす場合が多いかもしれません。

私も一般的な流れで基本情報(FE)を受験し、合格したのち応用情報(AP)を受験しました。

基本情報(FE)と応用情報(AP)の試験結果は次の通りです。

[基本情報]午前80点、午後73点
[応用情報]午前75点、午後71点

両試験を受験して感じたことは、基本情報(FE)は飛ばして、いきなり応用情報(AP)を受験しても良いのかなということです。

なぜならば、基本情報(FE)よりも応用情報(AP)の方が合格しやすいと感じたからです。

『私の場合は』です。人によって感じ方は異なるでしょう。

結果を比較すると、応用情報(AP)の方が点数を取れていませんが、応用情報(AP)受験の時の方が合格点である60点を超える自信がありました。

ではなぜ、応用情報(AP)の方が合格しやすいと感じたのでしょうか。

両試験の内容を比較したのち、私が感じたことを紹介します。

基本情報(FE)と応用情報(AP)の比較

基本を飛ばして良い理由(78-3)

応用情報(AP)の方が合格しやすいと感じた理由が試験内容の違いに潜んでいるので、簡単に両試験の概要を『午前試験』、『午後試験』別に紹介します。

午前試験

『午前試験』に関しては両試験とも概要は同じです。

基本情報応用情報
試験時間150分150分
出題形式多肢選択式
(四肢択一)
多肢選択式
(四肢択一)
解答数
(出題数)
80問
(80問)
80問
(80問)
合格基準点60%60%

同じなら1列削除しろよ!というツッコミはなしで・・・。

『午前試験』の難易度は大差ないように思います。

もちろん応用情報(AP)の方が範囲は広く、知識レベルの深さも増します。

しかし、参考書を数回読み理解し、過去問演習を繰り返せば、合格レベルに容易く到達するでしょう。

両試験とも受験者の半数程度が『午前試験』を突破しています。

正直、『午前試験』だけに限って言えば、基本情報(FE)の参考書で勉強して応用情報(AP)の試験に臨んでも合格点を叩き出せちゃいます。

実際、基本情報(FE)の受験日の翌日に、試しに応用情報(AP)の『午前試験』を解いたところ、80問中56問(70%)正答することができました。

そのため、『午前試験』が不安で基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験するのは無謀と考える方は稀でしょう。

午後試験

応用情報(AP)の方が合格しやすいと感じた理由は、『午後試験』の違いにあります。

両試験の『午後試験』の概要は次の通りです。

 基本情報応用情報
試験時間150分150分
出題形式多肢選択式記述式
解答数
(出題数)
5問
(11問)
5問
(11問)
合格基準点60%60%

基本情報(FE)は多肢選択式(マークシート)なのに対し、応用情報(AP)は記述式です。

記述式だと急に難しくなるように感じますが、長くても40字程度の記述のため、劇的に難易度が上がるわけではありません。

むしろ記述式の方が部分点を取りやすくなると思います。

肝心なところは、解答すべき問題の違いです。

基本情報(FE)の『午後試験』

基本情報(FE)の『午後試験』の詳細な内容は次の通りです。

 分野配点
問1情報セキュリティ20点
問2-5次の中から3問出題
 ハードウェア
 ソフトウェア
 データベース
 ネットワーク
 ソフトウェア設計

次の中から1問出題
 プロジェクトマネジメント
 サービスマメジメント
 システム戦略
 経営戦略・企業と法務 

4問の中から2問選択
15点×2問
問6データ構造及びアルゴリズム25点
問7-11ソフトウェア開発
 C
 Java
 Python
 アセンブラ言語
 表計算

5問の中から1問選択
25点

必須問題が2問(問1 情報セキュリティ、問6 データ構造及びアルゴリズム)あり、選択の自由度は低いです。

問6(データ構造及びアルゴリズム)、問7-11(ソフトウェア開発)の2問が多くの受験者にとって難問になるでしょう。

『時間』との戦いになります。

この2問が基本情報(FE)の合格を難しくしています。

勉強時間が多くなる原因であり、試験時間が足りなくなる原因であり、点数が安定しにくい原因でもあります。

アルゴリズムやプログラミング言語を学習している人にとっては難しくないかもしれませんが、私のような文系でITに疎い初学者には難問です。

応用情報(AP)の『午後試験』

応用情報(AP)の『午後試験』の詳細な内容は次の通りです。

分野必須 or 選択配点
問1情報セキュリティ必須20点
問2-11経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティングの技法
プログラミング
システムアーキテクチャ
ネットワーク
データベース
組み込みシステム開発
情報システム開発
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
選択
10問から4問選択
各20点

必須問題は1問(問1 情報セキュリティ)だけであり、選択の自由度が非常に高いです。

そして、基本情報(FE)で解かなければならなかった2問を回避することができちゃうのです。

それがために合格しやすくなっています。

基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験しても良い理由

基本情報を飛ばして応用情報から受験しても良い理由(78-4)

基本情報(FE)を飛ばして応用情報(AP)を受験しても良い理由は次の通りです。

  • 基本情報(FE)の難問である『データ及びアルゴリズム』と『ソフトウェア開発』の2問を回避できる。

正直、これに集約されます。

勉強時間が膨大になる原因

基本情報(FE)の難問2問に費やす勉強時間は膨大です。

私の場合、基本情報(FE)の勉強期間は約2ヶ月でしたが、1ヶ月半ぐらいはこの2問の対策に費やしていた気がします。

参考書も別途購入する必要があります。

試験時間が足りず、得点も安定しない原因

試験時間が足りなくなる原因もこの2問でした。

どのような処理を行っているのかイメージできなければ、問題が解けません。

簡単にイメージできる問題もあれば、なかなかイメージできない問題もあります。

抽象的な表現でごめんなさい。

そのため、私の場合、この2問の得点は安定しませんでした。

短い時間で満点を叩き出すことがある一方、時間オーバーで解いても2-3割しか得点できないこともありました。

そのような状況なので、基本情報(FE)は受験するまで合格できるかどうかわかりませんでした。

応用情報(AP)は難問を回避できるので・・・。

一方、応用情報(AP)では基本情報(FE)の問1-5の分野を広く深く理解できれば合格レベルに達するので対応は非常にしやすかったです。

試験時間が全然足りないということもありませんでした。

過去問を解いても安定して点数を取れていたので、試験には安心して臨めました。

応用情報(AP)の勉強期間は2週間程度でした。

もちろん基本情報(FE)を受験しているから下地はあったと思います。

もし難問2問のせいで、基本情報(FE)で何回もつまづいている方がいれば、騙されたと思って1度応用情報(AP)の勉強に切り替え、受験してみてください。

意外にサクッと合格してしまうかもしれませんよ。

まとめ

応用情報から受験(基本情報飛ばし) - まとめ(78-5)

最後にまとめます。

まとめ
  • 基本情報(FE)と応用情報(AP)を受験した経験から、基本情報(FE)は飛ばして良いと考えている。
  • 最大の理由は、基本情報(FE)の難問2問『データ及びアルゴリズム』と『ソフトウェア開発』を回避できること。

いかがでしょうか。

基本情報(FE)を飛ばしても良い理由が理解できたのではないでしょうか。

実際に問題を見ないと理解して頂けないと思うので、まだ問題の内容を知らない方は基本情報(FE)の問6(データ構造及びアルゴリズム)、問7-11(ソフトウェア開発)はぜひ確認してください。

基本情報(FE)も応用情報(AP)も過去問は試験実施団体であるIPAのWebサイトから確認できます。

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応用情報技術者試験(AP)の午後試験の各選択問題の概要、選択基準と対策について紹介しています。全てを網羅的に勉強するのではなく、6〜7分野に焦点を絞り(参考に選択基準も紹介しています)、主に過去問演習で対策することが効果的かつ効率的です。