どうも、応用情報技術者試験(AP)に合格したgordito(ゴルディート)です。
- 応用情報の午後試験の各選択問題の内容を知りたい。
- 午後試験の選択問題はどのように選んだら良いの?
このような疑問や悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら、実際にどの選択問題を選んだら良いか悩んだ私が、各選択問題の簡単な内容を紹介すると共に、選択する際のポイントを紹介するからです。
記事を読み終えると、応用情報技術者試験(AP)の選択問題について理解が深まります。
応用情報技術者試験(AP)の『午後試験』
応用情報技術者試験(AP)の『午後試験』の内容は次の通りです。
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 記述式 |
解答数 (出題数) | 5問 (11問) |
合格基準点 | 60% |
そして、午後試験の『選択問題』の内容は次の通りです。
分野 | 必須 or 選択 | 配点 | |
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
問2-11 | 経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技法 プログラミング(アルゴリズム) システムアーキテクチャ ネットワーク データベース 組み込みシステム開発 情報システム開発 プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム監査 | 選択 10問から4問選択 | 各20点 |
問1の情報セキュリティが必須問題で、それ以外は10問の中から4問選択することになります。
基本情報技術者試験(FE)と比較すると選択の自由度が高いため、得意分野に注力することができます。
試験前に各選択問題を一通り確認したので、内容と感じたことを記載していきます。
応用情報技術者試験(AP)『午後試験』の各選択問題
11種類の分野の内容を簡単に紹介します。
情報セキュリティ
唯一の必須問題です。
そのため、苦手であっても勉強しなければなりません。
試験実施団体であるIPA(情報処理推進機構)が公表している試験範囲は次の通りです。
暗号・認証(公開鍵や秘密鍵、デジタル署名など)、アクセス管理(ファイアウォール、DMZ、フィルタリングなど)や各種攻撃(SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティングなど)が頻出です。
キタミ式のような総合的な参考書で学習するだけでは足りないので、過去問を解いて内容の理解に努める必要があります。
私は、合格教本で基礎的なことを学習したのち、午後問題の重点対策で過去問を解きながら解説をよく理解するように努めました。
経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技法
午後試験の中で唯一ストラテジ系に分類される分野です。
ファイブフォース、SWOT分析等、ある程度の知識も必要ですが、知識がなくてもある程度の点数が取れる場合がある分野です。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
範囲が広く、対策を取りにくい分野ですが、私は午後問題の重点対策で過去問を解きながら様々な出題パターンに慣れるよう努めました。
プログラミング(アルゴリズム)
慣れてない人は時間をかけても高得点をゲットできない分野です。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
問題が設定しているアルゴリズムを理解し、どのような処理をしているのか、したいのかイメージできる能力が必要です。
普通の人であれば、相当の演習問題を解かないとその能力は身につかないでしょう。
基本情報技術者試験(FE)の受験の際に苦労したので、私は手を出さないことに決め、一切勉強していません。
試験の合格を目的とせず、頭の体操で問題を解くには面白いと思います(疲れるので私はやりませんが・・・)。
システムアーキテクチャ
よく計算問題が出題される分野になります。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
稼働率を計算させる問題が出題されたりするので、MTBFやMTRR、直列接続と並列接続での稼働率の違い等を把握しておく必要があります。
当初、この分野も勉強しておこうと思ったのですが、少し取り組んだのちすぐに除外することにしました。
というのも、計算問題が高頻度で出題されていると感じたからです。
応用情報技術者試験(AP)は電卓の持ち込みができないんですよねぇ。
電卓を使えば簡単に計算できる問題をいちいち紙に書いて計算することを無駄だと感じてしまいました。
ネットワーク
必須問題の情報セキュリティと関連が強い分野です。
そのため、実際に試験で選択するかは別として、最低限のレベルは理解しておいた方が良いでしょう。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
CSMA/CD方式、OSI基本参照モデル、IPアドレス、MACアドレス等の基本的な理解が求められます。
私は過去問を解いて様々な出題パターンに慣れるよう努めました。
データベース
好き嫌いが分かれる分野ではないでしょうか。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
正規化やトランザクション処理等は良いのですが、SQLが嫌いなので、この分野の勉強は諦めました。
ちなみに、私のSQLの理解度は基本情報(FE)レベルなので、仮に応用情報(AP)で午前試験で出題されても捨てる予定でした。
組み込みシステム開発
キタミ式のような総合的な参考書で学習するだけでは、高得点はたたき出せない分野だと感じました。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
問題文を読み進めれば、システム開発の仕方を想像できるので、読んでいると非常に面白いです。
ですが、制限時間内に合格点をたたき出せる自信が持てなかったので、最初から試験で選択することは考えませんでした。
実務でシステム開発に携わっている人には簡単な分野かもしれません。
情報システム開発
先ほど紹介した組み込みシステム開発と同様、実際にシステム設計をしたことがない人にはとっつきにくい分野です。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
組み込みシステム開発と同様、合格点を取れる自身がなかったので、対策を取る対象から外しました。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントは、この後に紹介するサービスマネジメント、システム監査と併せてマネジメント系に分類される分野です。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
スケジュール管理(ガントチャートやアローダイアグラムなど)や開発規模・工数管理(ファンクションポイントなど)が出題されます。
問題文をよく読めば合格点を取れる問題も多いと感じたため、私は選択肢の1つに入れていました。
他の分野と同様、午後問題の重点対策で過去問を解きながら様々な出題パターンに慣れるよう努めました。
サービスマネジメント
プロジェクトマネジメントと同様、点数が取りやすいと感じたため、私は選択肢の1つに入れました。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
SLAの問題が出題されたりします。
ITILの重要な箇所(サービス継続管理、可用性管理、インシデント管理など)は理解しておく必要があるでしょう。
プロジェクトマネジメントと同様、キタミ式のような総合的な参考書で学習するだけでは足りないので、過去問を解いて内容の理解に努める必要がある分野です。
システム監査
とっつきにくい分野です。
実務経験のある人が有利な分野でしょう。
IPAが公表している試験範囲は次の通りです。
私は監査法人に勤務している際に内部統制監査をしていたので、比較的、得点しやすい分野でした。
私のような人以外は、あまり積極的に選択しない方が無難な分野かもしれません。
応用情報技術者試験(AP)『午後試験』の選択方法
簡単に各選択問題の内容について紹介しましたが、実際にどのように選択問題を選んでいけば良いのでしょうか。
私は次の3つの観点で選択問題を選びました。
少ない勉強時間で合格点が取れそうな分野
試験月である2020年10月に入ってから勉強を開始したため、少ない勉強時間しか確保できない状況でした。
そのため、少ない準備期間でより点数の取れる分野が望ましいと判断しました。
参考書である合格教本をペラペラめくっていると、ページ数も少なく内容もそんなに難しくなさそうに感じたマネジメント系の3分野(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントとシステム監査)が良さげに感じました。
人によって費用対効果の良い分野は異なるので、自分に合いそうな分野を選択すれば良いと思います。
私がプログラミング(アルゴリズム)で合格点を取るには、相当の演習問題をこなさいと無理だとわかっていたので、最初から選択するつもりはありませんでした。
計算問題の出題が少ない分野
システムアーキテクチャで簡単に触れましたが、応用情報技術者試験(AP)では電卓の持ち込みが許されていません。
そのため、想像以上に計算問題に時間がかかってしまいます。
また、基本的に計算問題の答えは1つなので、ちょっとした計算ミスで正答できなくなってしまいます。
そのような理由から、なるべく計算問題が少ない分野の方が望ましいと考えました。
高度試験で受験する可能性のある分野
応用情報技術者試験(AP)に合格したら、次は高度試験です。
実務経験も一切ないし受験するかはわからないけど、どうせなら高度試験で受験する可能性のある分野の勉強をしておこうと考えました。
私が受験する可能性のある試験は次の2つなので、これらの分野は勉強しておこうと考えました。
紹介した3つの観点をもとに、実際に私が勉強をした分野は次の通りです(赤字は試験で実際に選択した問題です)。
6分野しか勉強していなかったため、試験当日はあまり選択の余地がありませんでした。
試験対策は人それぞれですが、6〜7分野だけ勉強すれば十分でしょう。
その方が勉強時間が少なくて済む上に、試験当日にあれこれ悩まなくて済みます。
自分なりのモノサシで対策を立てる分野を決めてください。
また、対策としては午後問題の重点対策等の参考書で、実際に過去問を解きながら理解を深めるのが手っ取り早いと思います。
まとめ
最後に簡単にまとめます。
いかがでしょうか。
応用情報技術者試験(AP)の選択問題について理解が深まったのではないでしょうか。
読んでくださった受験者の方々が合格することを願っています。
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