監査法人も学歴社会なのか?

アイキャッチ(16-1)公認会計士

どうも、大手監査法人(四大監査法人)に勤務していたgordito(ゴルディート)です。

  • 監査法人でも『学歴』は重視されるの?
  • 公認会計士試験に合格したら『学歴』はチャラじゃないの?

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、実際に監査法人に勤務して『学歴』が関係あるかどうかを体感してきた私が、その内容について紹介するからです。

この記事では、『やっぱり学歴社会だな』と感じたことと『学歴は関係ないね』と感じたこと、それぞれについて簡単に紹介します。

記事を読み終えると、監査法人において『学歴』がどの程度影響してくるのかが理解できるようになります。

監査法人も『学歴社会』と感じた時

学歴関係あり(16-2)

監査法人に就職するのはどのような人たちでしょうか。

それは、基本的に公認会計士試験の合格者になります。

もちろん監査法人には、ITの専門家、事務員など公認会計士ではない人も勤務しています。

難関と言われる公認会計士試験に合格している点は同じなのだから、『学歴』は関係なくなると考える人がいるかもしれません。

実際、試験合格者という点で、ある程度の質は担保されていると言って良いでしょう。

しかし、だからといって『学歴』がチャラになるわけではありません。

私が監査法人に勤務している間に学歴差別を感じたかというと、

答えは YES です。

そう感じた理由として、いくつかの経験を紹介します。

少しセンシティブな話題なので、ぼかして記載します。リアリティがなくなりますが、ご了承願います。

事業部の『新人歓迎会』

配属された事業部の新人歓迎会での出来事です。

Aさん(お偉いさん)が、新人の集まるテーブルにやってきて皆を激励していましたが、その際、1人1人に出身大学を聞いて、あれこれ言っていました。

初対面でいきなり出身大学を確認されることに妙に違和感を覚えた記憶があります。

グループの『新人歓迎会』

『事業部の新人歓迎会』とは別に『グループの新人歓迎会』があり、そこでの出来事です。

Bさん(お偉いさん)は、『新人の◯◯さんは△△大学だからこのグループに配属した』という話しをされていました。

あとあと知ったのですが、同じ事業部に配属された△△大学出身者は、全員(といっても少数ですが)、同じグループに配属されていました。

Bさんは、同じ大学出身者を自分自身のグループに集めたいようでした。

普段の仕事

普段の仕事でも『●●さんは▲▲大学だから・・・』という会話は耳に入ってきました。

どこの会社でもありそうな話しなので特段驚きませんね。

ちょっとびっくりした出来事を紹介します。

監査法人とクライアントの上層部が顔を合わせる機会が年に数回ほどあります。

クライアントにより頻度は異なります。

私がある監査チームにアサインされた時、ちょうどその日でした。

その時に、Cさん(中間層の職位の人)が『監査法人の人たちの学歴をクライアントの人たちの学歴と相応にするのがマナー』という発言をしていました。

つまり、クライアント側の出席者が一流大学出身者ばかりなら、監査法人側も一流大学出身者ばかりにした方が良いということですね。

上層部がCさんと同じような考え方をしているかはわかりませんが、マナーという言い方にちょっと驚いたことを覚えています。

そうなると、一流大学を出ていない人は出世すればするほど肩身の狭い思いをしそうです。

しかし、よくよく考えると仕方がないのかなと思う面もあります。

というのも、監査法人の収益である『監査報酬』はクライアントから頂戴するものです。

たとえ、監査法人側では全く気にしていなくても、クライアント側が『学歴』を気にするのであれば、それ相応の対応をすべきと判断することもあるでしょう。

監査法人は『学歴社会』ではないと感じた時

学歴関係なし(16-3)

真逆の話しになります。

『学歴』が意識される場合があることも事実ですが、そうでないことも多いと感じました。

監査法人は『学歴社会』ではないなと感じた経験を紹介します。

就職活動

私は大学卒業後、新卒扱いで大企業に就職しましたが、その企業の応募要件は『大卒』でした。

日本の名だたる大手企業にいわゆる『総合職』として就職しようとしたら、『大卒』であることが必要でしょう。

一方、監査法人に就職する場合には『大卒』である必要はありません。

基本的には『公認会計士試験 全科目合格者』であれば応募できます。

一般事業会社の場合、大卒か否か気にする会社は多いと思います。

私の同期(知りうる範囲)で『高卒』や『中卒』の人はいませんでしたが、監査法人内には『高卒』の公認会計士もいました。

また、同期の出身大学も多種多様で、あからさまな学歴フィルターは感じませんでした。

この辺は、監査法人の事情も関係しているとは思います。

公認会計士はやめとけで、『試験合格者の多くは大手監査法人(四大監査法人)に就職できる』と紹介した通り、現在の監査法人は人手不足です。

有名大学出身者ばかり選んでいたら、募集人数を満たすことができず、人手不足に陥ってしまいます。

そういう意味では、就職活動に『学歴』が関係するかどうかは、景気に左右されると言えそうです。

COVID-19(新型コロナ)の影響は出そうですね。

人事評価(昇進)

低年次の人事評価(昇進)に関しても『学歴』差別は感じませんでした。

監査法人の出世競争で紹介した昇進者を選定する作業では学歴は関係ないと言っていいからです。

そもそも、評価する際に1人1人がどこの大学出身なのかわかりません。

確かに配属される時には、一部、大学名で選抜されているでしょう。

しかし、配属後、ある程度の職位になるまでは『学歴』を気にする必要はありません。

むしろ評価されないことを自分自身の学歴のせいだと決めつける方がナンセンスだと思います。

優秀な高卒の上司

先ほど紹介した通り、私が勤めていた監査法人には『高卒』の上司がいました。

長い時間一緒に働いたことはありませんでしたが、噂によると優秀とのことでした。

大手監査法人では、海外のメンバーファームに駐在員を送ったりしていますが、駐在員に選ばれるのは狭き門です。

駐在員経験(特に先進国の主要拠点)はパートナーへの出世コースの1つと言えるでしょう。

その高卒の上司は駐在員に選ばれていました。

『大卒』か『高卒』かに関わらず、優秀な人は評価されることもあるのです。

最後に

まとめ(16-4)

いかがでしょうか。

監査法人でも『学歴』は多少影響してくるものの、そこまで神経質にならなくても良いことがわかったのではないでしょうか。

個人的には、公認会計士であることで学歴が薄まると考えています。

この点は公認会計士のメリットです。

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『学歴』と言えば、出身大学のことを指すことが多いでしょう。

それでは、公認会計士を多く輩出している大学はどこなのでしょうか。

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