【FP3級の合格率】実施団体別(きんざい、FP協会)合格率の推移

FP3級の合格率-アイキャッチ(53-1)FP(ファイナンシャルプランナー)

どうも、FP3級に合格したgordito(ゴルディート)です。

FP3級の『合格率』を知りたい。

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、 FP3級の合格率をグラフと表で紹介するからです。

具体的には、実施団体別(きんざい、FP協会)、試験別(学科試験、実技試験)の合格率の推移を紹介します。

記事を読み終えると、FP3級の『合格率』の水準が把握できるようになります。

FP3級の『実施団体』と『内容』

FP3級の『合格率』を紹介する前に、『実施団体』と『内容』を簡単に紹介します。

というのも、概要を把握していないと『合格率』をうまく理解することができないからです。

ちょっと面倒ですが、お付き合いください。

既に把握している方は、読み飛ばしてください。

FP3級の『実施団体』

FP3級の実施団体は、『金融財政事情研究会(以下、きんざい)』と『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下、FP協会)』の2団体あります。

FP3級の『内容』

FP3級は2つの試験から構成されています。

FP3級の2つの試験

学科試験:『きんざい』と『FP協会』で共通

実技試験:3つの試験から1つ選択

『学科試験』と『実技試験』の両方の試験に合格して初めてFP3級に合格したことになります。

FP3級の学科試験(きんざい、FP協会共通)

学科試験は『きんざい』も『FP協会』も共通(同一試験問題)で、内容は次の通りです。

学科試験
出題形式マークシート
試験時間2時間
(午前)
問題数60問
(2択30問、3択30問)
合格基準36点以上
(60点満点)

FP3級の実技試験(きんざい)

『きんざい』の実技試験は次の2つからの選択制です。

きんざいの実技試験は選択制
  • 個人資産相談業務
  • 保険顧客資産相談業務

どちらを選択しても、内容は次の通りです(同じです)。

実技試験(きんざい)
出題形式マークシート
試験時間1時間
(午後)
問題数15問
(5題。1題につき3択3問)
合格基準30点以上
(50点満点)

FP3級の実技試験(FP協会)

『FP協会』の実技試験は資産設計提案業務1択で、内容は次の通りです。

実技試験(FP協会)
出題形式マークシート
試験時間1時間
(午後)
問題数20問
(3択)
合格基準60点以上
(100点満点)

FP3級の『合格率』等

FP3級の合格率の推移(53-3)

FP3級試験の『合格率』等を実施団体別、試験別で紹介します。

10回分(2017年1月試験から2020年1月試験まで)のデータだけ紹介します。

あまり過去まで遡っても意味がなく、また、データが多いとグラフや表が見づらくなってしまうので10回分としています。

FP3級の合格率(学科試験)

『きんざい』と『FP協会』の2つに分けて紹介します。

FP3級の合格率 ① :『きんざい』の『学科試験』

FP3級合格率(きんざい・学科試験)(53-4)

合格率は、最低42.76%最高69.95%平均58.10%です。

約半分の受験生が合格すると考えておけば良いでしょう。

後ほど紹介しますが、『FP協会』と同一の問題であるにもかからず、『FP協会』の合格率よりだいぶ低いです。

平均の受験者数は27,922人です。

受験者数は『FP協会』よりも1.4倍ほど多くなっています。

念のため、グラフの根拠データも載せておきます。

 受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
2017/134,85616,80048.19%
2017/529,73416,39055.12%
2017/932,63522,83069.95%
2018/130,69220,05565.34%
2018/522,07012,76757.84%
2018/925,29715,59461.64%
2019/126,25613,63151.91%
2019/522,2589,51842.76%
2019/927,67717,37462.77%
2020/127,74418,15465.43%
平均27,92216,31158.10%

FP3級の合格率 ② :『FP協会』の『学科試験』

FP3級合格率(FP協会・学科試験)(53-5)

合格率は、最低67.20%最高85.34%平均76.20%です。

総じて『きんざい』の合格率より高く、多くの受験者が合格していると言って良いでしょう。

平均の受験者数は19,894人です。

グラフの根拠データは次の通りです。

受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
2017/119,165 12,878 67.20%
2017/515,609 11,218 71.87%
2017/917,90214,04878.47%
2018/121,30517,11480.33%
2018/516,40512,94778.92%
2018/919,98715,71578.63%
2019/123,27017,24074.09%
2019/517,86512,34069.07%
2019/922,26617,38878.09%
2020/125,17021,47985.34%
平均19,89415,23776.20%

『FP協会』の合格率が『きんざい』の合格率よりも高い理由

『きんざい』も『FP協会』も学科試験に関しては、同一試験問題で、合格基準(合格点)も同様(60点)です。

それなのに、なぜここまで合格率に差があるのでしょうか。

それは、『きんざい』の試験には団体申し込みの受験者が多いからだと言われています。

金融機関(銀行、生命保険会社、損害保険会社等)の企業が社員の意志にかかわらず、受験の申し込みをする場合があるようです。

自主的に受験をしているわけではないので、たいして勉強もせず、結果的に不合格の受験者が多くなるということです。

受験者の申込形態のデータは公表されていないので、『きんざい』と『FP協会』で団体申し込みの人数が比較できず、はっきりとしたことは私には言えません。

しかし、『実技試験』に『保険顧客資産相談業務』があるので、おそらく生命保険会社や損害保険会社は『きんざい』の方に団体申し込みをするだろうと推測しています。

ちょっと脱線します。

リクルートの子会社が運営する『ゼクシィ保険ショップ』はスタッフ全員がファイナンシャルプランナーの資格を有すると宣伝していましたが、実際には2割程度のスタッフが資格を有しておらず、問題になりました。

2020年1月のニュースです。

このように保険会社からすれば、社員みんなにFP資格を取ってもらいたいのでしょう。

顧客に対してアピールできますからね。

そう考えると、会社が団体申し込みをして、あまりやる気のない社員も受験を余儀なくされているケースは実際にありそうです。

FP3級の合格率(実技試験)

3つの実技試験に分けて紹介します。

FP3級の合格率 ③ :『きんざい』の『実技試験(個人資産相談業務)』

FP3級合格率(きんざい・実技試験(個人資産相談業務))

合格率は、最低45.44%最高75.83%平均60.64%です。

『学科試験』と同様、約半分の受験生が合格すると考えておけば良いでしょう。

平均の受験者数は14,243人で、次に紹介する『保険顧客資産相談業務』とほぼ同じです。

グラフの根拠データは次の通りです。

 受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
2017/117,38513,02074.89%
2017/512,6537,55359.69%
2017/916,13912,23975.83%
2018/116,52311,09267.13%
2018/511,4658,16471.20%
2018/913,1366,76051.46%
2019/114,8638,35556.21%
2019/511,2766,12954.35%
2019/913,8436,29145.44%
2020/115,1467,60750.22%
平均14,2438,72160.64%

FP3級の合格率 ④ :『きんざい』の『実技試験(保険顧客資産相談業務)』

FP3級合格率(きんざい・実技試験(保険顧客資産相談業務))

合格率は、最低34.32%最高67.05%平均44.53%です。

『個人資産相談業務』と比較したら合格率は低いですね。

平均の受験者数は13,492人で、『個人資産相談業務』とほぼ同じです。

つまり、『きんざい』でFP3級を受験する人は半分が『個人資産相談業務』を選択し、半分が『保険顧客資産相談業務』を選択しているということになります。

グラフの根拠データは次の通りです。

 受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
2017/113,0186,37648.97%
2017/512,1684,94140.60%
2017/914,3289,60867.05%
2018/113,0645,61542.98%
2018/511,7644,19935.69%
2018/913,0404,47634.32%
2019/114,9035,86039.32%
2019/513,0465,85244.85%
2019/913,5835,88343.31%
2020/116,0017,71148.19%
平均13,4926,05244.53%

FP3級の合格率 ⑤ :『FP協会』の『実技試験(資産設計提案業務)』

FP3級合格率(FP協会・実技試験(資産設計提案業務))

合格率は、最低79.45%最高90.47%平均85.14%です。

ここまで合格率の高い試験は珍しいでしょう。

平均の受験者数は18,537人で、『学科試験』の受験者数とほぼ変わりません。

グラフの根拠データは次の通りです。

 受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
2017/117,988 15,303 85.07%
2017/513,81011,90286.18%
2017/916,22213,84885.37%
2018/119,93617,75689.07%
2018/515,41613,94790.47%
2018/918,70716,18286.50%
2019/121,95018,30383.38%
2019/516,77114,49386.42%
2019/920,33216,15979.48%
2020/124,23719,25779.45%
平均18,53715,71585.14%

『合格率』を基準に『実技試験』を選択するのも1つ

3つの『実技試験』の平均合格率は次の通りです。

平均合格率
個人資産相談業務(きんざい)60.64%
保険顧客資産相談業務(きんざい)44.53%
資産設計提案業務(FP協会)85.14%

『実技試験』は試験の内容が異なるので『合格率』の単純比較はできません。

とは言っても、『FP協会』の合格率は平均85.14%と最も高いので、こだわりがなければ『FP協会』で実技試験を受験した方が無難なような気がします。

どの『実技試験』を選ぶべきかは別の記事で紹介していますが、『合格率』も1つの判断材料にしても良いかもしれません。

参考記事:実技試験はどっちを選ぶべきか(準備中)

まとめ

FP3級の合格率-まとめ(53-9)

最後にまとめておきます。

FP3級の合格率まとめ

『学科試験』の平均合格率

  • きんざいの合格率:58.10%
  • FP協会の合格率:76.20%

『実技試験』の平均合格率

  • きんざい(個人資産相談業務)の合格率:60.64%
  • きんざい(保険顧客資産相談業務)の合格率:44.53%
  • FP協会(資産設計提案業務)の合格率:85.14%

いかがでしょうか。

FP3級の『合格率』の程度が把握できたのではないでしょうか。

FP3級は『独学』で合格可能な試験です。

『独学』で勉強する際のおすすめテキストをまとめていますので、受験される方は次の記事に目を通してください。

FP3級のおすすめテキスト(参考書)3選
FP(ファイナンシャルプランナー)3級のおすすめテキスト(参考書)を紹介しています。紹介する『テキスト』と過去問を使って勉強し、学科試験49点(60点満点)、実技試験95点(100点満点)で合格できました。受験する方は、参考にしてください。

テキストでインプットの強化はできますが、試験に合格するためにはアウトプットの強化も必要です。

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『アプリ』で勉強したい方は次の記事をご覧になってください。

【FP3級のアプリ】無料アプリを中心におすすめを紹介します。
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『Webサイト』での勉強を考えている方には次の記事がおすすめです。

FP3級の勉強サイト(YouTube含む)まとめ
FP3級の勉強サイト(YouTube含む)をまとめました。有用なWebサイトやYouTube動画があるので、ぜひ活用してください。