【FP3級はどっちで受験すべき?】きんざいとFP協会の比較

FP3級どっち-アイキャッチ(54-1)FP(ファイナンシャルプランナー)

どうも、FP3級試験で『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』を選択したgordito(ゴルディート)です。

FP3級は『金融財政事情研究会』と『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』のどっちで受験すれば良いの?

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、『金融財政事情研究会』と『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』を比較し、同じ点異なる点を紹介するからです。

記事を読み終えると、『金融財政事情研究会』と『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』の違いがわかり、どっちを選ぶべきかの判断材料が理解できるようになります。

FP3級の『実施団体』

前提をお知らせ(実施団体が2つ)(54-2)

最初にFP3級の『実施団体』を簡単に紹介します。

FP3級試験の実施団体は次の2団体です。

FP3級試験の実施団体
  • 金融財政事情研究会(以下、きんざい
  • 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下、FP協会

この記事に辿り着いている大半の方は把握していると思いますが、この先の内容を理解する上で知っておくべきことなので、念のため紹介しました。

2団体で異なる点があるため、受験者が混乱しやすい状況になっています。

ほとんどの資格試験の実施団体は1つなので、FP試験は特殊ですよね。

『きんざい』と『FP協会』の同じ点

同じ点(54-3)

最初に『きんざい』と『FP協会』の同じ点を紹介します。

同じ点なので、『きんざい』と『FP協会』のどっちを選ぶかの決め手にはなりません。

度外視すべき項目です。

受験料

FP3級の受験料は『きんざい』も『FP協会』も同じで、次の通りです。

受験料手数料合計
学科試験3,000円40円3,040円
実技試験3,000円40円3,040円

多くの人は同日に『学科試験』と『実技試験』の両方を受験するので、総額は6,080円になります。

なお、『手数料』はクレジットカード事務手数料を記載しています。

コンビニ支払いだと『手数料』はさらに高くなります。

手数料を徴収する資格試験は珍しいですよね。

なお、『実技試験』は3つの中から1つ選択することになりますが、どれを選ぼうとも『受験料』は同額です。

このように、『きんざい』と『FP協会』のどっちを選ぶべきか『受験料』で決めることはできません。

試験日

FP3級試験の『試験日』は年3回で、毎年5月、9月、1月の日曜日に実施されています。

2020年度のFP3級試験は『きんざい』も『FP協会』も同じで、次の通りです。

試験日2020年
5月24日
2020年
9月13日
2021年
1月24日
試験時間
(学科試験)
10:00-12:00
(2時間)
試験時間
(実技試験)
13:30-14:30
(1時間)

そのため、『試験日』もどっちを選ぶべきかの決め手にはなりません。

学科試験

学科試験は『きんざい』も『FP協会』も共通(同一試験問題)で、内容は次の通りです。

学科試験
出題形式マークシート
試験時間2時間
(午前)
問題数60問
(2択30問、3択30問)
合格基準36点以上
(60点満点)

『きんざい』の合格率の方が、だいぶ低いですが、もちろん『合格基準』も同じです。

『きんざい』の平均合格率:58.1%

『FP協会』の平均合格率:76.2%

平均合格率は、10回分(2017年1月-2020年1月)の平均になります。

参考記事:FP3級の合格率

資格の価値

『きんざい』と『FP協会』のどっちの試験で合格しようとも『資格の価値』は同じです。

共に『FP3級合格』です。

実は、FP2級の『受験資格』の1つがFP3級合格です。

FP2級もFP3級と同じように、『きんざい』と『FP協会』の2団体が試験を実施していますが、どっちかの試験でFP3級に合格すれば、どっちのFP2級の試験の受験資格も満たします。

分かりにくいですよね。

次の4パターンが全て可能ということです。

  • 『きんざい』のFP3級合格 → 『きんざい』のFP2級を受験
  • 『きんざい』のFP3級合格 → 『FP協会』のFP2級を受験
  • 『FP協会』のFP3級合格 → 『きんざい』のFP2級を受験
  • 『FP協会』のFP3級合格 → 『FP協会』のFP2級を受験

つまり、どっちの試験で合格しようと、その先の試験には全く影響を与えないのです。

合格証書の様式は異なる

なお、試験の実施団体が異なるので、もちろん合格証書の様式は異なります。

しかし、本質的な違いではないので、次の『異なる点』で独立して紹介することはしません。

『きんざい』と『FP協会』の異なる点

異なる点(54-4)

次に『きんざい』と『FP協会』の異なる点を紹介します。

これらが『きんざい』と『FP協会』のどっちを選択するかの重要な判断材料になります。

実技試験

多くの人にとって、『きんざい』と『FP協会』のどっちを選ぶかは、どの実技試験を選択するかにかかっていると言って良いでしょう。

次の通り、FP3級の『実技試験』は3種類あり、受験の申し込み段階で、どれを選択するか決める必要があります。

試験当日の試験開始後にどっちか選択して解答するわけではありません。

FP3級の実技試験3種類
  • 個人資産相談業務(きんざい)
  • 保険顧客資産相談業務(きんざい)
  • 資産設計提案業務(FP協会)

この3種類の実技試験を選択するには、合格率出題分野問題数等を比較し、総合的に判断する必要があります。

FP3級の実技試験の選択方法(実技試験の比較)を紹介すると長くなってしまうため、詳細は別の記事で取り扱います。

今回は『きんざい』と『FP協会』という団体の比較にとどめておきます。

受験地

マイノリティかもしれませんが、『受験地』こそが最大の決め手になる人もいることでしょう。

というのも、『FP協会』の試験は住まいの近くで受験できない可能性があるからです。

『きんざい』と『FP協会』の受験地を比較すると、次のように圧倒的に『きんざい』の方が選択肢が多いです。

『きんざい』と『FP協会』の受験地
  • きんざいの受験地一覧:130地区(毎回、130地区ではない)
  • FP協会の受験地一覧:52地区

例えば、北海道で受験しようとした場合、『きんざい』と『FP協会』で受験地に次のような差があります。

北海道の受験地区
  • きんざい:札幌市、旭川市、釧路市、函館市、室蘭市、苫小牧市、帯広市、北見市
  • FP協会:函館市、札幌市、釧路市

旭川市、帯広市や北見市にお住まいの方であれば、『きんざい』の試験に申し込むことになりそうですよね。

また、離島(対馬、壱岐、五島、種子島、宮古島や石垣等)で受験が可能なのは『きんざい』だけです。

そのため、これらの離島にお住まいの方も『きんざい』の試験を受験することになるでしょう。

先ほど紹介した『実技試験』以上に『受験地』が決め手となって、『きんざい』を選択する方もそれなりにいると思います。

わざわざ飛行機に乗って受験しに行きたくないですからね。

まとめ

FP3級どっち-まとめ(54-5)

最後に簡単にまとめておきます。

『きんざい』と『FP協会』の同じ点は次の通りであり、どっちを選ぶべきか判断する際には度外視できる項目です。

同じ点
  • 受験料
  • 試験日
  • 学科試験
  • 資格の価値

一方、『きんざい』と『FP協会』の異なる点は次の通りであり、どっちを選ぶべきか判断するのに重要な項目になります。

異なる点
  • 実技試験
  • 受験地

いかがでしょうか。

『きんざい』と『FP協会』の違いがわかり、どの点(実技試験、受験地)で悩むべきか理解できたのではないでしょうか。

この記事では『実技試験』の違いを詳細には取り扱っていません。

多くの受験者には『受験地』以上に大事な判断材料になると思いますので、どのように選択すべきか知りたい方は次の記事をご覧になってください。

【FP3級の実技はどっち?】3種類の実技試験はどれを選ぶべきか。
FP3級の『実技試験』の選択に関する内容です。具体的には、3種類ある『実技試験』を選択する際の検討項目(合格率、問題数等)について紹介しています。どっちの実技試験にすべきか悩んでいる方におすすめの記事です。