アルプス山脈(スイス)のMt. Mettelhorn(メッテルホルン)登山

アイキャッチ(32-1)登山

どうも、gordito(ゴルディート)です。

今回はスイスのツェルマットにあるMt. Mettelhorn(3,406m)について紹介します。

それでは、さっそく本題に入っていきましょう。

Mt. Mettelhorn(メッテルホルン)の概要

スイスのMt. Mettelhorn(3,406m)はマッターホルンの麓の街、ツェルマットにあります。

ツェルマットは日本人に大人気の観光エリアで、特にリタイア前後の日本人夫婦がわんさかいます。

ちなみに、『マッターホルン』はスイス側の呼び名で、イタリア側では『チェルビーノ』と呼ばれています。

イタリア側の麓に街にも別の時期に行ったことがありますが、ツェルマットと比較して街が小規模で、観光客も少なく、居心地は良かったです。

ただ、チェルビーノはスイス側のような格好良い形ではないので、ダイナミックさに欠けます。

私は、イタリア側からのマッターホルンを勝手にブサイクホルンと呼んでいます。

イタリア人に怒られそうですね。イタリア側も大好きですが、スイス側と比較するとやはり魅力度は落ちてしまうのが現実でしょう。

イタリア側から見たチェルビーノ(マッターホルン)はこんな感じです。

チェルビーノ(32-2)

ツェルマット(下の青色のピン)は、首都ベルン(左の青色のピン)から南に150kmほどのところに位置しています。

首都ベルン(左の青色のピン)からではなく、飛行機の便が多いチューリッヒ(上の青色のピン)からや、ベルンの少し南側にあるグリンデルワルト(アイガーとかユングフラウなどがあるエリア)から電車でツェルマット(下の青色のピン)にアクセスする人が多いでしょう。

地図1(32-3)

上の赤色のピンがMt. Mettelhorn(メッテルホルン)になり、下の赤色のピンがMt. Matterhorn(マッターホルン)になります。

名前が似ていて紛らわしいですねぇ。

ツェルマットは山岳エリアになっており、トレッキングルートは無数にあります。

今回の記事のように山頂を目指すルート、マッターホルンにアタックする人たちが泊まる宿であるヘルンリ小屋を目指すルート、湖に映る逆さマッターホルンを撮影するためのルート、モンテローザと氷河を望むルートなどがあります。

雨が降ってトレッキングに向かない日もあると思うので、周辺の自然を存分に楽しみたい人はツェルマットには1週間ほど滞在した方が良いかもしれません。

Mt. Mettelhorn(メッテルホルン)の山行記録

地図2(32-4)

青色のピンがツェルマットの中心地になります。

ツェルマットは非常に小さな街なので、どこに泊まっても便利さはそう変わらないでしょう。

ツェルマットにはキャンプ場(右の黄色のピン)があるので、私はキャンプ場に宿泊しました。

Mt. Mettelhornは、ツェルマットの中心部から西側の山々の谷間を登っていくことになります。

まずは、真ん中の黄色のピンあたりを目指します。

ちょっと登ったところから後ろを振り返ると、ツェルマットの街が見えます。

ツェルマット1(32-5)

ここらへんにはまだ宿や小屋があるので、のんびり散策しながら徐々に高度を上げていく感じになります。

真ん中の黄色のピン辺りからの景色です。徐々にツェルマットの全体像が見えるようになってきます。

ツェルマット2(32-6)

次に、山小屋(左の黄色のピン)を目指します。

地図2(32-4)

山小屋近くまで登ってきましたが、谷間を登っているという感じが少しだけわかるでしょうか(もっと谷間らしい箇所はたくさんあったのですが、写真取り忘れです)。

登山道(32-7)

山小屋の前にはエーデルワイスが植えられていました。

エーデルワイス(32-8)

山小屋の写真も撮り忘れましたが、コーヒーや簡単な軽食ならありそうでした。

山小屋からの景色はそこまで良いわけではありませんが、外にテーブルがあり、ここでブランチを取るのも良いでしょう。

ここから先にお店は一切ないので、お腹が空いた人は腹ごしらえした方が無難です。

ツェルマットの中心部(青色のピン)から山小屋(左の黄色のピン)までは4km程度で、標高差は700m程度になります。

地図2(32-4)

山小屋を超えると一気に視界が開けてきます。なだらかな場所もあり、ルートの途中から後ろを振り返るとマッターホルンが遠くに見えました。

ひらけた登山道(32-9)

少し登った位置から望遠レンズで撮影したマッターホルンです。マッターホルンの北壁がよく見えるようになっています。

マッターホルン(32-10)

その後、砂利道のような傾斜面を歩く道が長く続きます。足を持って行かれやすいので注意して歩く必要があります(砂利道の写真も撮り忘れです)。

砂利道のような傾斜面を抜けると、残雪エリアになります。

ちなみに、右上に見える丘みたいところが、地図上にも記載されているMt. Platthornです。

残雪エリア(32-10)

他の登山客はみなアイゼンを履いていましたが、私は持っていませんでした。

前に進むか悩みましたが、雪がガチガチに凍っているわけではなかったので、ツルッと滑ることはないだろうと考えました。

また、仮に滑ってしまっても、傾斜が非常に緩やかだったので、滑落の恐れがほぼないと考えました。

そのため、トレランシューズで突き進むことにしました。

中には12本爪アイゼンを使っている登山客もいましたが、持っていくとしたら軽アイゼンで大丈夫でしょう。

ただし、私は7月末という暖かい時期に行ったので、そう判断しましたが、ガリガリに凍る時期であれば、判断は変わってくるでしょう。

途中で小さなクレバスを発見しました。

ミニクレバス(32-12)

雪面エリアの形状からして、大きなクレバスはないと判断できますが、細心の注意を払い、むやみやたらにトレースから外れたルートは取らない方が良いでしょう。

山頂が近づいてきました。なんとも言えない微妙な山頂ですが、まぁ仕方がないです。

山頂からの景色が最高なので良しとしましょう。

Mt.Mettelhorn(32-13)

ほどなくして山頂に到着です。

Mt.Mettelhorn山頂(32-14)

山頂からマッターホルン側を見るとこんな感じでした。

山頂からの景色1(32-15)

登ってきた方向を見下ろすとこんな感じでした。下のなだらかな雪面を通ります。

山頂からの景色2(32-16)

また、山頂からツェルマットの街やモンテローザ側を見るとこんな感じでした。

山頂からの景色3(32-17)

山頂からの景色はなかなか良かったので、比較的満足度の高い登山になりました。

山小屋(左の黄色のピン)から山頂(赤いピン)までは4.5km程度で、標高差は1,000m程度になります。

地図2(32-4)

ルートが1つしかなかったので、下りも基本的に登りと、ほぼ同じルートを通って下山しました。

私の通ったルートは片道9km程度で、標高差は1,700m程度でしたので、十分に日帰りで登山可能な内容となっています。

今回の記事は以上となります。

ツェルマットの他のトレッキングコースと比較して圧倒的に人が少なくて、のんびり歩くことができました。また、山頂付近からの景色が良かったので、個人的におすすめできる山です。

スイス以外の海外登山に興味のある方は、次の記事をご覧になってください。

【海外登山のおすすめ】登頂した海外の山(12座)を紹介します。
海外登山のおすすめ情報です。具体的には、私が登頂した海外の山々の概要をおすすめ度と共に簡単に紹介しています。基本的には初心者でも登山可能な山ばかりなので、海外登山に興味のある方はぜひご覧になってください。